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探訪準備記録  山形  40 : 村山 15


佐藤地名リスト位置番号58 : 山形市下宝沢(旧・南村山郡東沢村下宝沢) 小塩沢 
            同     :    同     ( 同                    ) 小塩沢口
             位置番号59 : 山形市上宝沢(旧・南村山郡東沢村上宝沢) 小塩沢
            同     :    同    ( 同               ) 大塩沢オオショウザ
                     〈桑原リスト:山形市下宝沢・小塩沢

《探訪の準備》
*川崎『美人反別帳』に「山形市の小姓町の地名(米沢市にも小姓町あり)、下宝沢の小塩沢、風間の古志王山と小姓原を残している。」があります。
 佐藤地名リストの下宝沢の小塩沢口と上宝沢の小塩沢及び大塩沢の情報は、佐藤による収集と思われます。

*明治22年に、南村山郡釈迦堂村・妙見寺村・小白川村・関沢村・滑川村・新山村・上宝沢村・下宝沢村が合併して東沢村が発足し、昭和29年に山形市に編入となっています。
 『山形県地名録』では、東沢村の上宝沢に(小)大塩沢オホショウザがあり、下宝沢に小塩沢口がありますが小塩沢は見当たりませんでした。

*この地名情報も、東村山郡中山町・他と同様に「塩」の付く地名のように思えます。

*『山形市史 上巻』(山形市史編さん委員会 昭48・1973)「第一章・第二節」の「東沢地区の地名」に「上宝沢の地名」と「下宝沢の地名」があり、上宝沢に「大塩沢オウショウザ・小塩沢」があり下宝沢に「小塩沢口」がありました。
 下宝沢に小塩沢がないのは『山形県地名録』と同じですが、上宝沢に小塩沢が見えます。
 『山形市史 上巻』によれば「東沢地区」の「釈迦堂、関沢、新山、妙見寺、切畑、下切畑、下東山、高沢、中里」の地名中に塩の付く地名は妙見寺に酒塩川があるだけのようです。

*『山形県史 資料篇13』(山形県 昭49・1974)の「元禄五年十月 上宝沢村差出帳」の終り近くに山の名前がいくつか記されています。
 そのなかに「小塩沢山」「大塩沢山」がありました。
 他に「ひょうの沢山、丸山、ひちりか沢山、及び防原山、屋敷浦山、段ノ山、経塚山、等」が記されています。
 「元禄五年十月 下宝沢村差出書上帳」の終り近くに「三年廻り御払山」として「小塩沢一本木山、小塩沢西山、小塩沢西沢山、小塩沢東沢山、小塩沢山」が記され、他に「森山、姫沢山、太平山、西平山」が記されています。
 これを見ると、小塩沢山は小塩沢による山名のように思えます。
 沢の名前として、塩が付く地名は、「塩」による名前なのでしょうか、撓み曲りのシオによるものなのでしょうか。

*『山形県の地名』(平凡社 平2・1990)の「下宝沢村」の項目の文末に「曹洞宗妙泉寺は小塩山と号し、寛永年間平清水村万松寺の日山の開山。」の記載があります。
 この山号は気になりますが、山号の由来の資料を見出せていません。

*コシオウ神社に関連する情報がありませんので、いまのところ訪問の予定を立てていません。
 山形県立図書館に資料があればよいのですが。

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