山形・村山の古四王神社〔目次〕         ページ先頭へ 前へ 次へ ページ末尾へ

村山の古四王神社について


*山形県の探訪記録の記事は、山形県の四地方ごとに、庄内地方・村山地方・置賜地方に分けて、記載しております。
 記事の記載順は、佐藤貞宏『コシオウ信仰研究序説』の所在地情報のリストの順番に応じています。
 詳しくは、山形県の探訪記録についてをご覧いただければ幸いです。

《村山地域の古四王関連情報について》

*村山地域には古四王に関連するとされる「地名」の情報があります。

*佐藤偵宏の山形県域のコシオウ神社所在地のリストでは、村山地域に11箇所の神社所在地情報が記され、置賜地域には10箇所の神社所在地情報が記されています。
 同じく山形県域のコシオウ地名所在地のリストでは、村山地域に位置番号42〜61(20箇所24地名)までの地名所在地情報があり、置賜地域に位置番号62〜68(7箇所7地名)までの地名所在地情報があります。

 庄内地域には地名所在地の情報は記されていませんので、両地域、とりわけ村山地域の、地名所在地情報の多さが際立ちます。

 佐藤偵宏の取上げている地名所在地の情報には、神社所在地とつながりのある地名もありますが、神社の所在地との関連をもたないでコシオウ関連地名として取上げられている地名情報がありますし、コシオウ関連地名としてコシオウ地名所在地リストにある地名の中には、コシオウ関連地名かどうか疑問の情報もあるように思います。

*コシオウ地名所在地リストの村山地域には「小塩」地名があります。
 小塩の地名は、村山地域以外には記されていません。

*桑原リストにおいても、村山地域に小塩地名があり、庄内地域と置賜地域には小塩の地名は記されていません。〈記事下部に《追記》しました。〉
 これは、川崎浩良が古四王関連として取上げた小塩の地名を各々のリストに載せておいたことによると思います。
 
*村山地域の古四王神社の探訪の準備のときには、コシオウ地名所在地の情報や小塩地名情報も検討することになりますが、古四王神社の探訪記録の作成という趣旨からすれば、他に行くべき古四王神社の場所があるのに、古四王神社との関連が見出せないコシオウ地名の所在地をわざわざ訪ねることはなかなかできません。
*神社所在情報との関連で、探訪記録の記事に取上げているコシオウ地名所在地もありますが、神社所在情報の無い地名のみの情報に関しては、雲を掴むようなことですので、地名の地域を訪ねていない場合が多くあります。
 訪ねていない地名については、探訪の準備として調べてみたことなどを記事にした場合もあります。

*神社の探訪にあたっては、所在地情報の地元の図書館を訪ねる等の文献調査を優先するほうがよいのでしょうが、県外や遠方に出かけるとなると所在地情報の場所に行って見てみたいとの思いがまさり、文献資料からの情報が少ないまま神社かその痕跡を探しに所在地情報の場所と思える現地に出かける場合があります。
 現地になにも見つけられない場合もありますし、最寄りの図書館等で得ることのできた資料の中から新たな情報がもたらされる場合もあります。
 現地調査から帰宅して、現地で得た資料の中に訪ねた場所ではない新たな場所の情報を見出した場合でも、あらためてその場所を訪ねることが簡単には出来かねることがあります。

 目指すものが見つからなかったという探訪の記録や足を運んだことで課題がはっきりしたり訪ねるべき場所が分かったというような探訪記録であっても、その記録を残しておこうと思う次第です。
 いわば探訪の途中経過の記録として、いったんは記事にして、次の訪問が出来ればその時に記事を追加していきたいと思います。
 また、所在地情報の地元の図書館等で資料に当ってみても、神社の所在地が明確にならず、訪ねる場所を絞りきれず、現地調査の出来ていない場合もあります。
 そのような場合は、探訪の準備の記録として記事にしておき、機会を得て探訪が出来たら記事を追加していきたいと思います。

 村山地域の探訪記録は、探訪の途中経過の記録や探訪準備の記録が多くなるかと思います。
 新たに進展があれば、記事に追加や修正をしていき、探訪記録を整えていきたいと思います。

《追記》
* 「桑原リストにおいても、村山地域に小塩地名があり、庄内地域と置賜地域には小塩の地名は記されていません。これは、川崎浩良が古四王関連として取上げた小塩の地名を各々のリストに載せておいたことによると思います。」と記しておりますが、見落としがありましたので追記します。

 桑原リストに「白鷹町高岡・古四王神社、小塩田、小四王原」がありました。
 これは、川崎『美人反別帳』の「置賜郡の越王神」の項目中に「鮎貝高岡の小塩田等は、…」の記載がありますので、これを反映したものと思います。
 しかし、『山形県地名録』を見ますと、「鮎貝村」の「高岡」地区には「小四王原」・「塩田」はありますが、小塩田は記載されていませんでした。
 同書の「荒砥町」の「馬場」地区に「塩ノ田」、「十王村」に「塩田(前・向・山)」、「白鷹村」の「滝野」地区に「塩ノ畑」がありました。
 これらは「塩」に関する地名ではあっても、川崎がコシオウとの関連で取り上げている「小塩」地名ではないように思います。

 そこからすれば、「庄内地域と置賜地域には小塩の地名は記されていません。」と記しても誤りではないかもしれませんが、より正確を期すならば「庄内地域と置賜地域には白鷹町高岡の小塩田という川崎浩良による地名情報以外に小塩の地名は記されていません。この小塩田の地名情報は『山形県地名録』では塩田はありますが小塩田はありませんでした。庄内地域と置賜地域にコシオウ関連地名で取り上げられる小塩地名はないと考えてよいのではないでしょうか。」と記すほうがよいと思います。

*また、桑原リストに関する記述に先だって、「小塩の地名は、村山地域以外には記されていません。」と記していますが、これは佐藤地名リストでは村山地域以外には小塩地名は記されていないということを述べたものです。念のため。
      山形・村山の古四王神社〔目次〕            ページ先頭へ 前へ 次へ ページ末尾へ